私の名前は美香。今友達と肝試しをしに、宿泊施設に向かっている。その名前はようこ荘。
美香「面白い名前ww」
A子「あそこの墓地に行って肝試ししようよ。」
正直私は全く怖くない。ただ墓地を歩くだけでしょ。
A子の話によると、ここら辺では私たちくらいの年齢の女性を狙う幽霊が出るらしい。
そんなの出るわけないじゃん。
A子「それじゃあ行ってみよう」
一直線の道だからぐるっと一周して帰ってくるだけ。
意外と広いけど、一周して50メートルくらい。ゴール地点もう見えちゃってるし、すぐに終わるっしょ。
サク サク サク サク
あれ、もう着くはずなんだけど、なかなかつかないな。
ピロン
あれ、誰からの通知?
え?A子から?だって今隣に歩いてんのになんでわざわざLINEで?
「ねえ美香、今どこにいんの?全然駅来ないじゃん。」
え?
美香「ねえ、いつまで歩くの?どうせこれも仕掛けでしょ?」
何か答えてよ。
ピロン
A子「ねえ美香。カッター貸して。」
美香「え。いいけど。」
A子?「ついでに首ももらっていい?」